♦性別適合手術【FTM】(名古屋GID外来・大阪院)
● 子宮卵巣摘出術
● 膣閉鎖術
● 尿道延長術
● 陰嚢形成術(睾丸形成術含む)
● 陰茎形成術
● 亀頭形成術
● 他院術後修正など
※「乳房切除」「子宮卵巣摘出」「腹腔鏡下子宮卵巣摘出」、同時手術が可能です。
(※自費診療となります)
@子宮卵巣摘出術
当院では腹式単純,腹腔鏡下の術式があります。FTMの殆どが未産婦でかつ性交渉の経験を持たないので腟管は狭小化しており,一般的に膣式の適応には困難があります。そのため腹式単純が選択されることが多いです。
また、腹部の横切開創は婦人科独特の創なため、横の傷を婦人科手術の象徴と捕らえ、縦の傷を選ぶ方もいます。
A膣閉鎖術
膣粘膜を切除し腟を閉鎖します。
B尿道延長術
陰核の位置まで外尿道孔を位置変更する手術です。ミニペニス形成ともいわれ、陰茎形成手術の準備手術としての意味もあります。陰核の海綿体脚部と靱帯を切断し長さが得られる陰核形成術が同時に行われることもあります。恥骨結合より背側に位置する女性外尿道孔を腹側のほぼ恥骨上に延長することで、立位での排尿が可能になります。※結果には個人差があります。
C陰嚢形成術
大陰唇部に、脂肪弁による陰嚢様の膨隆形成術を行います。やせ型の人には人工睾丸(シリコンプロテーゼ)を挿入します。
D陰茎形成術
様々な部位が陰茎形成の組織採取部位になりますが、現在当院では前外側大腿皮弁が第一選択となっております。次に遊離前腕皮弁となります。他に腹部皮弁、腓骨皮弁など、組織採取部位が目立たない部位を使うこともあります。性交可能な硬さを得るために、骨移植、シリコン棒挿入や橈骨(とうこつ)の一部を使用することが行われます。
E亀頭形成術
陰茎形成術が十分に落ち着いた後に分層植皮術を用いて行います。
※使用する麻酔は全身麻酔、硬膜外麻酔、局所麻酔になります。
※ホルモン注射は手術の数週間前から中止します。
@薬剤副作用・アレルギー
A異常出血・血腫形成
B創感染・創離開
C延長尿道の瘻孔や閉塞
D皮膚組織や採取した組織の壊死
Eインプラントの露出
F深部静脈血栓症 など
@退院後も自宅にて自己消毒を行っていただきます。
A基本的には退院後、1週間ごとに通院していただきます。
B運動制限は通常4週間程度必要です。
C術後修正手術が必要となる場合があります(瘢痕形成術、瘻孔閉鎖術)。
D性交渉は術後2ヶ月後より可能となります。
E術部の知覚異常が6ヶ月程度続きます。